Salescastにおけるリードタイムの計算


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リードタイムは、サービスレベルとともに、SalescastがそれぞれのSKU(在庫維持単位)に対して最適な再発注点および最適な注文量を算出する上で、非常に重要な二つの変数のうちの一つです。ただ、リードタイムは、Salescastにて使われる時のように、若干微妙な点があります。ここでは、実用的な状況でどのようにリードタイムを計算するか解説しています。

どうぞ、こちら、リードタイムの定義もご参照ください。


リードタイムは暦日(土、日を含む)で表す

それぞれのSKUに対して、Salescastは入力情報としてリードタイムの値を求めます。Salescastはリードタイムを測定しません。この値は、Salescastがデータ処理する時点で、既に揃っているものとして見なされています。

リードタイム値は日数によって表されます。予測期間が週または月であっても、リードタイムは日数であり続ける必要があります。そして、リードタイムは営業日ではなく、暦日によって算出されます。

サプライヤーとの契約で、リードタイムが営業日によって表されていることも暫しあります。その時には、暦日に計算しなおす必要がありますので、ご注意ください。

"現在"から始まる将来をカバーするセグメント

再発注点を見出すクォンタイル予測では、リードタイムを過去のデータの終わりから始まるセグメントとして解釈します。Salescastでは、“現在”をデータの終わりとして定義しています。従い、予測はデータが終わったところから開始されるのです。

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上記の図では、リードタイムは4日間です。Salescastがこのリードタイムで再発注点を算出するのなら、サービスレベルが95%の時、再発注点は将来の需要が十分カバーできる最少の在庫値、つまり95%の割合で、再発注点が需要を上回っていなければなりません(在庫切れ回避)。

再発注の遅延

Salescastの解釈では、リードタイムは実際の補充が遅延される全ての要因を入れ込まれたものでなければなりません。特に、再発注には常に遅延がつきものです。再発注(サプライヤーに出された注文)がSKUユニットが販売された、或いは消費された時点と同時期になされることはあまりありません。例えば、SKUの中には、週に一回のみ再発注されるものもあります。

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上記の図表では、再発注が三日に一度なされ、サプライヤーのリードタイムが4日間となっています。この場合、リードタイムを4日間としたいところですが、それは間違っています。次の再発注までの遅れの3日間を考慮していないからです。4日間のリードタイムが利用されたらば、Salescastが示す再発注点は正確に5日目、6日目、7日目はカバーしないことになります。

ここでは、Salescastにより利用されるべきリードタイムは、4+3 = 7 日間となるのです。よって、ゼロ日から開始すれば、在庫は最初の納入がなされた4日目末までもつのではなく、二番目の納入がなされた7日目まで在庫はもつことになります。再発注Bは7日目末までは影響がありません。従い、いかなる量がゼロ日に再発注されても、需要のあらゆる変動を7日目末までカバーできるのです。7日目以降は、再発注Bが効果を発揮することになります。

同じ日を二度予測する

下の図表をご覧になって、同じ日が二度予測されていることに驚かれるかもしれません。4日目から7日目までは最初のゼロ日末から始まるクォンタイル予測の部分です。が、同時に、3日目末から開始される二番目のクォンタイル予測の部分でもあるのです。

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これは間違ったことではありません。ここでSalescastによって作成された予測は再発注点に転じられるクォンタイル予測なのです。再発注量自体は、再発注点から手持在庫を引き、さらに、注文中の在庫を引いたものです。従い、再発注点の算出にあたり、一日が二回使われることもあるのです。ただ、再発注量となれば、同じ日を二回考慮することはありません。

シナリオ例

ここでは、Salescastによって求められる、正確なリードタイムの算出法に改めて光があたるような典型的なシナリオを幾つかご紹介します。

閉店日ありの翌日配達

小売店が以下の想定の下でSalescastを利用するとします。
  • 店舗は日曜を除き毎日営業。
  • 店舗は日曜を除き毎日入荷。
  • 店舗による再発注は毎日午前10時前になされ、翌日に配達。土曜の再発注は月曜の配達となる。
  • データはSalescastに毎日午前5時にプッシュされる。販売データは前日の真夜中に停止する。

この場合、リードタイムは土曜を除く全ての日において、2日間。土曜のリードタイムは3 日間となります。

閉店もどきの翌々日配達

小売店が以下の想定の下でSalescastを利用するとします。
  • 店舗は毎日営業。
  • 店舗は日曜を除き毎日入荷。
  • 店舗による再発注は毎日午前10時前になされ、翌々日に配達。金曜の再発注は月曜の配達となる。土曜の再発注は火曜の配達となる。
  • データはSalescastに毎日午前5時にプッシュされる。販売データは前日の真夜中に停止する。

この場合、月曜から木曜の間でのリードタイムは、3日間となります。再発注の延期1日分と、サプライヤーのリードタイム2日間を加えたものです。一方、金曜および土曜のリードタイムは4日間となります。この二日に関しては、サプライ側として、日曜が閉店であることを考慮しなければなりません。特に、土曜の再発注分は火曜には影響を及ぼさないことから、金曜の朝の決定が火曜日末まで響くことになります。

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Lokad は我が社のプランニング・プロセスの精度を大幅に改良しました。直ちに影響を与えたのは毎月150€の費用で百万ユーロ分の在庫の削減を実現させたことです。ここまで在庫レベルを下げられることが分かったのは恐るべきことでした。しかし、本当に驚いたのは簡単に実行でき、使いやすいことです。統合には何の苦労もありませんでしたし、クリックひとつで10分以内に予測が届くので、私の時間の大幅な節減になっています。 サプライチェーンBizlineのトップThomas Brémont氏

他の例もこちらでご覧になれます。